遷延性意識障害について(2)

前回のブログから約2か月を経過しようとしています。

ようやく自分の時間を取れるようになってきたので、この2か月のことを少し記録しておこうと思います。

2月半ばに慢性期病院(いわゆる寝たきり患者や、植物状態の患者が入院している病院)へ転院して以降、状況は良い意味で平行線です。(自発呼吸不可、人工呼吸器による吸気。一切の意識なし)

逆に言えば、先が見えない状況がほぼほぼ確定的に続きそう、ということです。

 

コロナ禍ということもあり、面会になかなか気軽に行くことができず、しかしながらどこかそれを言い訳にしているようで。

とても親不孝なもので、少しずつ自分の生活ばかりを優先していることに少し気後れを感じます。

いや、逆に言えばそれだけ様々な面で負担が大きいということでしょうか。

 

さて今回は、特にお金のことについて記したいと思います。

 

病院代、これは本当に大変です。

月額6万円超の請求書が、毎月病院から容赦なく届きます。

これでも幸いなことは、任意加入していた保健組合の医療費立替払いの適用があり、これがなければ軽く月額10万円を超える負担が、6万円程度で済んでいることです。

この内訳は、主に食事療養費、そして保険外診療となるおむつ代やリネン代です。

おむつやリネンは、本来持ち込みが可能であり、市販品を持ち込めばいくらか金銭的な負担は減るものと思いますが、コロナ禍という理由から持ち込みは断られており、病院ごとによって異なることとなる請求がなされます。

人によってとらえ方は違うと思いますが、月6万円超の負担は、どう思われるでしょうか。

自分たちがやらなければならないところ、代わりに面倒をみてもらっているのだから、当然の対価だろうと思う方もいれば、そんなにかかるのか、と驚かれる方もいることと思います。

私は、そのどちらの感情も抱いています。

本来は自分で介護をするべきところ…でも、人工呼吸器につながれなければ、その命をつなぐことができない。だから自宅での介護が不可能。

いつまでも慢性期病院に独りきりにさせ続け、時々顔を見に行く程度しかできない。

これで果たしてよいのだろうか、そしてこの状況はいつまで続くのだろう…と思うと、正直なところ絶望感が心を蝕んできます。

自分自身の生活、生き方を大事にしたい一方で、この状況とどう向き合っていくか。

これは解決できない課題です。

 

また書きます。

 

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